家庭用と業務用の違いを見極める

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ミシンの種類と特徴を理解する

回転速度の差

家庭用ミシンと業務用ミシンでは、針の回転スピードに大きな差があります。
家庭用ミシンは毎分およそ九百針前後で縫える機種が一般的ですが、業務用ミシンでは毎分千六百針以上で縫えるモデルもあり、作業量に大きな違いが生まれます。
この高速回転により、短時間で多くの縫製をこなせるだけでなく、糸締まりが安定し、縫い目が均一で美しく仕上がる点もメリットです。
さらにスピードが一定に保たれることで、生地のズレや縫いムラを防ぎやすくなります。
家庭用ミシンでは手元スイッチやフットコントローラーを併用して速度を調整しますが、業務用ミシンはフットコントローラーのみで直感的に操作するのが一般的です。
操作方法が異なるため、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると細かな速度調整がしやすくなります。
回転速度の違いは、作業効率と仕上がりの両方に直結する重要なポイントです。

厚手生地にも対応

生地の厚みは素材によって大きく異なります。
薄手の布であれば家庭用ミシンでも問題なく縫えますが、厚手の布になると針が進みにくく、途中で止まったり糸切れを起こしたりすることがあります。
その点、業務用ミシンは高い貫通力を備えており、デニムやキャンバス地、レザーといった硬い素材でも安定して縫製できます。
針がしっかり生地を貫くため、縫い目が乱れにくく、作業のやり直しも減らせます。
この特性から、縫製工場だけでなく、ジーンズショップやリペアショップなどでも業務用ミシンが活用されています。
裾上げや補修など、短時間で確実な仕上がりが求められる現場では欠かせない存在です。
家庭用で無理に厚手の生地を縫うと故障の原因にもなるため、用途に応じてミシンを使い分けることが重要です。


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